【期間工の闇?】マツダの大原寮で期間工が起こした殺人事件と恐喝事件の詳細

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日本の産業を支えてきた自動車産業。その大産業の、縁の下の力持ちと言える期間工は、大手自動車メーカーを中心に様々な大企業の下で働いています。今回ご紹介するのは、そんな期間工による大不祥事。大手自動車メーカーであるマツダの社員が、同僚を殺害し金を奪い去ったという「マツダ大原寮殺人事件」と、元マツダの社員が金を脅し取った「マツダ大原寮恐喝事件」の二件です。

広島のマツダ大原寮で起こってしまったこの二つの事件の詳細と、事件を起こした犯人の人物像に迫ってみましょう。同時に、期間工ならではの特性や仕事のリスクなども解説し、期間工という仕事と事件との関連性を考えてみたいと思います。

マツダ、大原寮がある事件で有名に


Zoom-Zoomのキャッチフレーズでおなじみの自動車メーカー、MAZDA(マツダ)の社員が、2016年9月24日に殺人容疑で逮捕されました。犯人はマツダ社員の川上傑(かわかみすぐる)容疑者(20歳)。同年9月14日の午後3時35分ごろ、マツダの期間工として働いていた川上容疑者は、会社の同僚であった菅野恭平(すがのきょうへい)さんを消火器などで殴るなどして撲殺。菅野さんが所持していた120万円と携帯電話を奪い去りました。

広島の南区向洋大原町にある、マツダの大原寮で起こったこの事件は、大手自動車メーカーの期間工による不祥事ということで世間的な注目を浴び、大きなニュースとなりました。期間工といえば、重労働の反面、お金が稼げる仕事としても知られるお仕事です。特にMAZDAを始めとする大手自動車メーカーの期間工は各メーカーともに様々な特典や各種手当を用意しており、かなりの高収入を得ています。

引く手あまたの期間工は面接に受かりやすく、雇われやすいとも言われています。しかし高収入で雇われやすいとは言っても、自動車部品などの重いものを扱ううえに、ライン作業などの時間にシビアな工程などもあり、決して楽な仕事とは言えないのです。このマツダ大原寮の事件も、そういった「期間工の仕事の辛さ」「稼げる仕事」という要素が大きく影響しているのではないか、と考えられているようです。

短期間でお金を稼ぎたい人たちにとっては人気の職業である期間工ですが、その分仕事は肉体的にも精神的にも辛いものがあります。多くの期間工は、遠方からメーカーの工場近くの寮へと赴任して働いていますので、慣れない寮生活を初めたばかりという人も多いのではないでしょうか。そういった慣れない環境での重労働が、過度のストレスとなっていたのではないか、と懸念されているわけです。

しかし容疑者の川上傑は社員寮内で金銭トラブルを頻繁に起こし、ギャンブルにもおぼれていたそうですので、仕事のストレスが事件の原因ともいい切れません。犯行が金銭目的だったことは明白だと思いますが、期間工としての仕事の辛さが殺人にどこまで影響しているのかは、何とも言えないところだと思います。

マツダ大原寮において、同僚を殺し現金を奪った犯人、川上傑とはどんな人物だったのか、そしてどんな凶行に及んだのか、本当に期間工という仕事の内容が事件に影響しているのかなど、次の項目でその辺を詳しく解説していきます。

マツダの大原寮で起きた事件とは

まずはマツダ大原寮で起きた事件のあらましを説明しましょう。事件は2016年の9月14日、午後3時35分ごろに起こります。大原寮2階の非常階段で、川上傑容疑者が同僚の菅野恭平さんを素手で殴りつけ、頭部を床に叩きつけます。川上容疑者は気を失った菅野さんが倒れている場所から一旦離れた場所に移動。消火器を手に再び戻り、今度は消火器で菅野さんに殴りかかり、死ぬまで殴打し続けたということです。

同じ寮に住む住人の証言によると、非常階段には大きな血溜まりができており、犯行時には寮の2階に住んでいた方が大きな物音も聞いていたそうです。事件発生後、川上容疑者は、菅野さんが所持していた現金120万円と携帯電話を持ち去りました。その後の証言から、携帯電話は川へ捨て、現金は自身の口座へ入金したことがわかっています。

事件の後、他の同僚の証言から、川上容疑者が殺人罪を犯して起きながら平然と会社へ出社していたことがわかっています。さらに事件後の9月18日、彼女と思われる女性と平然とデートをしていたということも、彼女と思われる女性のTwitter画像から明らかになっています。菅野さんから奪った金を使って遊んでいたのでしょうか……、本当にひどい話です。

前の項目でも説明しましたが、期間工という仕事はかなりの重労働です。その疲れきった体を休めるための寮設備は、近年ではどのメーカーでもかなりの力を注いでいます。マツダを始めとする期間工の求人には、「寮費無料」や「完全個室」などという項目が目立ち、TVやエアコンなどの備品が完備されている所も珍しくありません。

事件が起きてしまったマツダの大原寮もかなり快適らしく、思ったよりも綺麗で広いという感想の声が聞かれます。質の悪い寮だと壁が薄かったりして隣の声がもれてきたりするらしいのですが、大原寮の壁はしっかりしており、よほど騒いでいない限りは隣の声が聞こえてきたりはしなかったという話です。事件の起こった大原寮は、期間工にとって快適な生活の場だったようですね。

そんな快適な寮環境を大手メーカーが整えているのは、ひとえに期間工の仕事内容が辛いということをわかっているからです。面接時にも「仕事はかなりきついけど大丈夫?」と必ず念を押されます。辛い労働を終えた後は、快適な環境で心と体を休めなければ、とても続けていくことは出来ないお仕事なのです。

MAZDAの期間工の場合は特に仕事がきついという声もあり、今回の事件の背景にはそういったMAZDA期間工だったがゆえの仕事の辛さなどが影響している可能性が無いとも言い切れないわけです。日々疲れ切っている期間工の方々の精神は、常にすり減った状態なのかもしれません。事件を引き起こした川上容疑者も「夜勤がきつい」などと証言していたそうですし、期間工の仕事の辛さが事件に影響していると考えられてしまうのも無理はありませんね。

マツダ大原寮の殺人事件の背景にある期間工という仕事

前の項目では、期間工という仕事が辛い仕事であり、働く方々は常にストレス下にある可能性があるとご説明してきました。ではこの事件の当事者、川上容疑者はどうなのでしょう。ニュース記事の内容に目を通すと、犯人の様々な人物像が映し出されています。期間工というお仕事と、川上容疑者が引き起こした事件にどのような関連性があるのか、この項目ではそういった部分を考えてみたいと思います。

残忍な犯行と、殺人を犯した人間とは思えない事件後の行動。犯人の川上傑とは一体どんな人物だったのでしょうか?前の項目でも少々触れましたが、川上容疑者はかなりのギャンブル好きで、車や高給なブランド品などに金を使う浪費家だったようです。事件を起こした時点でもかなりの借金やローンを抱えており、犯行時には被害者である菅野さんの所持していた現金120万円を持ち去っています。

被害者の菅野さんと川上容疑者はマツダの同僚でしたが、二人は会社内での部署が違っており、同じ寮の7階に住んでいたという以外に接点は無かったようです。しかし警察の調べによると、事件の直前に二人は同じ車に乗り複数の金融機関を回っていたらしく、周辺の防犯カメラにその姿が映っていたようです。金に困っていた川上容疑者が菅野さんに金をおろすように強要したのか、たまたま金をおろしに行く菅野さんに同行したのかはわかりませんが、120万円という金欲しさに犯行に及んだのは想像にかたくありません。

川上容疑者と同室だったことのある元同居者は、夜寝ている間に金を盗まれたこともあると証言しています。それ以外にも、寮内で金を盗んだようなことを川上容疑者自身が同僚に自慢げに話したりしていたという証言もあります。常に金に困り、人から平気で金を奪う。そして犯行後も平然と会社へ通勤、あまつさえ彼女と思われる女性とデートをしていたという厚顔無恥な人物。それがこの松田大原寮で起きた殺人事件の犯人、川上傑の人物像のようです。

期間工という仕事は稼げる仕事であると前の項でもお伝えしました。高給取りの期間工のみなさんが生活する社員寮という場所は、見方によっては金を持っている人間が集まっている場所とも取れてしまいます。実際に今回の事件の被害者である菅野さんも、前日にATMから120万円を引き出し所持していました。結構大きな金額です。金に困っていた川上容疑者がそれに目をつけ、いや、目がくらんで犯行に及んだ可能性は十分にあるというわけです。MAZDA大原寮の殺人事件には、期間工の持つこういった特性が関わっていると言えるのではないでしょうか。

この手の話は憶測の域を出ませんが、期間工の労働環境や仕事内容、それから採用条件などをもっと改善するべきなのでは、という声が実際にあがっているのは事実のようです。それというのも、各メーカーの面接時には必ず借金についての質問をされます。まさにここでご紹介している事件のようなトラブルを避けるため、各メーカーは多額の借金やトラブルの元を抱え込むような人物は採用しないように努めているのです。それなのにこういった事件が起きてしまったわけですから、松田の採用条件などに対し厳しい批判の声などがあがってしまっているのは当然のことと言えます。

期間工として働くみなさんや、これから期間工を目指す方々はこういった「トラブルを回避する」という点にしっかりと注意を払ったほうがいいかもしれません。期間工のお仕事に過度のストレスや「金周り」という点がついて回る以上、犯人の川上傑のような人物が特殊な例とも言い切れません。大原寮で起きた事件のような大きなものではなくとも、金銭に関するトラブルは人間の共同生活の場には付き物です。辛い仕事をしてまで稼いだお金でトラブルを招き寄せるなんて本末転倒ですから、しっかりと用心をしましょう。

マツダの大原寮では恐喝事件でも有名に?

ここまで、大手自動車メーカーMAZDAの社員による殺人事件ということで大注目をあびた事件をご紹介してきました。しかしマツダの事件はそれだけではありません。2016年10月27日、元マツダの社員、香山健一容疑者が恐喝容疑で逮捕されたのです。

同年3月ごろ、同じマツダの大原寮で元MAZDA期間工である香山健一が恐喝事件を起こしていました。香山容疑者は松田の元同僚である23歳の男性を脅し金を要求。現金、腕時計など合わせて300万円相当を脅し取り、その元同僚の男性に「一切の返金や返品を求めない」という内容の誓約書を無理やり書かせていたことが発覚し、その後逮捕に至りました。

この事件は現松田の社員ではなく元松田社員の犯行によるものでしたが、殺人事件のすぐ後ということでマツダのイメージダウンに追い打ちをかけるような事態となりました。期間工というと大抵の場合は大手メーカーで働いている方々を指しますから、元期間工などと言ったほうが世間の注目を集めやすいとのマスコミ各社の考えなのでしょう。

今回は特に、「殺人事件という大不祥事を起こした大原寮でまた!」という具合で注目を集めやすかったということもあり、「元」マツダ社員として香山健一容疑者の事件が報道されたようです。これもまた、大手メーカーで働く期間工について回る「闇」の部分と言えるかもしれませんね……。

犯罪行為で有名になり、マツダの大原寮にとっては不本意の極み!

不本意ながらも二つの不祥事で有名になってしまった広島のマツダ大原寮。事件前ならば「マツダ 大原寮」などでネット検索すれば、快適な寮設備や寮生活をする期間工の方々の声などが最初に表示されていたものです。しかし今では、各事件のニュース記事やそれに関するブログやまとめ記事などが一番最初に表示されてしまう始末。MAZDAにとってはかなりの痛手と言えます。

期間工のお仕事が事件に影響している可能性を解説してきましたが、多くの期間工の方々はそんな辛い仕事に耐え頑張り続けています。ごく一部の人間が引き起こす犯罪行為はまったくもって迷惑千万です。今もまじめに働いていらっしゃるMAZDA期間工の方々のためにも、社をあげて、早く何らかのイメージアップ戦略を図ってほしいものです。

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